日本の子どもたちの身体の健康と精神的幸福度のギャップ
「心の幸せ」はまだ低いままです
2025年5月、ユニセフが発表した「子どもの幸福度」ランキング。
OECDやEU加盟国など36か国の中で、日本は総合14位という結果でした。
身体の健康では1位。学力やスキルも12位と評価は上がっています。
しかし、注目するべきは「精神的幸福度」は32位だということ。
このギャップはどこからくるのでしょうか?
「身体は元気。でも、心は疲れている」子どもたち
精神的幸福度の評価には、生活満足度や自殺率の指標が含まれます。
今回、日本の子どもたちは「生活に満足している」と感じる割合は増えたものの、
自殺率の高さが深刻な課題として挙げられました。
(※「自殺」という言葉の使用について:報道・統計に基づく表記に準じ、配慮をもって記載しています。)
食べ物には困らないし、勉強できる環境も整っている。
物理的な生活には満足しているけど、精神的な満足度が伴っているわけではない。
一見すると元気に見えても、内側には不安や孤独を抱えている。
そんな子どもたちの姿が浮かび上がってきます。
「自分は大切な存在だ」と感じられること
ユニセフの報告書では、家庭や学校での人間関係が、子どもの心の健康に大きく影響するとされています。
「ありのままの自分を受け入れてもらる場所がある」
「失敗しても、大丈夫と言ってくれる存在がいる」
そんなふうに感じられることが、子どもの心を守る力になります。
実はこうした「自分は大切にされている」という感覚は、赤ちゃんのころから育まれはじめています。
「泣いたら応えてもらえた」
「抱っこで安心できた」
「丁寧にふれてもらえた」
そんな日常のふれあいの積み重ねが、
「ひとりの人間として尊重しているよ」
「そのままのあなたが大好きだよ」というメッセージになり
「自分はこのままで価値ある存在」と思える自尊感情につながっていきます。
自尊感情は、ふれあいの中で育ちます
私たち日本タッチ育児協会は、こうした「自尊感情の芽」を育てるふれあいの大切さを伝えています。
・接触のルールを守る
・赤ちゃんの「No」を受け取める
・丁寧に触れる
タッチや言葉、まなざしを通じて、「あなたは大切な存在だよ」と伝える。
それは小さなことのようでいて、子どもの心を守る力になります。
日本の子どもたちの幸せのために
身体の健康は数値で測りやすいものですが、精神的幸福度は目に見えにくく、対応も後手に回りがちです。
だからこそ、日々のふれあいや関わりの中で、自尊感情を育てる土台をつくることが、今とても重要です。
日本タッチ育児協会では、子どもの幸せを
「丁寧に触れられて育つ子は幸せ」
「 自分が家族の宝物だと信じられる」
と定義しています。
皆さんが考える子どもの幸せはなんですか?
子どもたちの小さな幸せを、私たちの手で一つずつ育てていきましょう。
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