こんにちは
日本タッチ育児協会のコラムへようこそ!
こちらのコラムでは、赤ちゃんとの「ふれあい」がもたらす効果や、育児の中で活かせる具体的な方法、地域での育児支援活動展開についてなど、皆様のお役に立てるトピックをお伝えしていきます。
記念すべき1本目となる今回は、現代の育児における「モデルのなさ」という課題を出発点に、「ふれあいはスキル」であるという考え方をご紹介します。
日々の育児の中で役立つヒントや、親子の時間がもっと楽しくなる気づきをお届けできれば幸いです。
モデルのない現代の育児
現代の育児は、多くの親にとって「手探り」の連続です。
かつては、親や祖父母、近所の人々が子育てを身近で行う姿を見て、自然と育児の「モデル」を学ぶ機会がありました。しかし、核家族化や地域のつながりが薄れたことで、そのような環境は減少しています。
「どう赤ちゃんに触れたらいいの?」
「泣いているとき、何をすればいいの?」
こうした基本的なことも、今は見て学ぶことが難しくなっています。そんな中で、タッチケアという「ふれあいのスキル」を学ぶことは、家族にとっても、赤ちゃんにとっても、大きな支えとなります。
ふれあいは「スキル」として学べる
「ふれあいはスキル」という考え方には、こんなポイントがあります。
見る機会がないなら、学べばいい
• 身近に子育てのモデルがない現代でも、ふれあいは学ぶことで身につけられます
• 赤ちゃんへの触れ方やタイミングには、ルールやコツがあります
スキルを学ぶと自信につながる
• 赤ちゃんへの触れ方を知っていることで、「大丈夫」という安心感が生まれます
• それが育児への自信となり、家族の成長もサポートします
誰でも安全に行えるシンプルな方法
• タッチケアは、特別な道具もいらず、方法もとてもシンプルです
• 日常のコミュニケーションの中にすぐに活かせる方法です
ふれあいがもたらすもの
「ふれあい」が大切だと言われる理由は、感覚的なものだけではありません。多くの研究や科学的根拠がその効果を裏付けています。
家族への効果
・赤ちゃんに触れることは、親自身のストレスホルモンを低下させる効果があるとされています。このため、気持ちが落ち着き、育児における心理的負担が軽減されます。
• 赤ちゃんに丁寧に触れることで「適切に対応できている」という実感が得られ、育児への自信が徐々に高まります。
赤ちゃんへの効果
・優しいふれあいの信号は脳に伝わりオキシトシン(愛情ホルモン)の分泌を促進します。これにより、自律神経のバランスが整い、睡眠や消化のリズムが整いやすくなります。
• オキシトシンは、触れ合いで分泌され、愛着や信頼感を深め、親子の安心感や絆を育む効果があります。
社会的な効果
・親子のふれあいで他者とのコミュニケーションの基礎を学ぶと、子どもたちは地域社会でも他者との信頼関係を築きやすくなります。
・タッチケアを通じて親同士がつながることで、孤立しがちな家庭が支えられます。こうしたネットワークが、地域全体で子育てを支える環境を作り出します。
ふれあいのスキルを一緒に伝えませんか?
モデルがないからこそ、学んで取り入れる育児の形があります。
ふれあいをスキルとして学べば、親子の日々を幸せなものに変える大きな力を持っています。
あなたも「ふれあい」を学び、育児の中でその力を活かしてみませんか?
正しい接触が、自分自身、わが子、そして地域社会に変化をもたらす第一歩になります。