子育て支援の現場から
いま、私たちに求められている支援とは?
こんにちは。 東京都多摩市でベビーマッサージと赤ちゃん体操の教室「ぴっころたいむ」を主宰している、髙橋優子(ゆうこりん)です。
長年、児童館の子育てひろば担当として現場に立ち、今は産後家庭への支援(コーラルケア)にも関わりながら、日々親子の安心と笑顔を支える活動を続けています。
「子育て支援」のかたちは、どう変わってきた?
2015年、「子ども・子育て支援法」が施行され、国として子育て支援に本格的な予算がつくようになりました。
少子化や核家族化が進むなか、「社会全体で子育てを支える」という考え方に、政策は大きく転換したのです。
私自身も、児童館の子育てひろば担当としてその変化を見てきました。
そして現在、「コーラルケアリスト」として産後の家庭へのサポートにも取り組み、同じく変化の最中にいます。
本当に必要なのは、“正解”より“安心感”
日々現場に立つ中で、感じていることがあります。
それは、支える側が「正しく支えよう」とするあまり、知識や制度自体が「与えるもの」に偏りがちだということです。
一方、子育て中の人たちが本当に求めているのは、「正解を教えてもらうこと」ではなく、
「自分らしく子育てしていいんだよ」と言ってもらえるような、安心感や共感なのではないでしょうか。
そこに、ほんの少しのズレを感じるのです。
とはいえ、決して支援する側とされる側が対立しているわけではありません。
どちらにも、根っこには「子どもと家族の笑顔を守りたい」という同じ願いがあるはず。
だからこそ私は、「教える/教えられる」ではなく、
「一緒に子育てを楽しむ仲間」というスタンスが、もっと社会全体に広がっていったらいいなと思っています。
地域に“居場所”がある社会をめざして
たとえば…
- 頼れる“顔”が、地域にあること
- 短時間でも、リフレッシュできる時間があること
- 「完璧じゃなくていいよ」と言ってもらえること
- 親が安心して、楽しめる居場所があること
- 心や身体の土台になる、ふれあいのスキルを伝える場所があること
私の理想は、産後すぐにふらっと立ち寄れて、ごはんを食べたり、誰かとしゃべったり、相談したりできる、“大きな実家”のような地域のカフェがあること。
子育ての知識を持つ人と、ただそばにいてくれる人がいて、
あたたかく包み込んでくれる。
そんな空間が、「あって当たり前」になる未来を、私は描いています。
みなさんの考える、「求められる支援」のかたちはどんなものですか?
このテーマでお話会をひらきます
私が現場で感じてきたこと、そしてみなさんが日々感じていること――
どちらも持ち寄って、気軽に話せる時間を過ごしましょう。
コラム深掘りお話会
2025年6月20日(金)21:00〜22:00
zoom開催|参加無料|事前予約制
アーカイブなし|カメラオフ・耳だけ参加OK
テーマ:今、本当に求められる子育て支援ってなんだろう
ふだん支援の現場にいる方も、子育て中の方も、
「こうだったらいいな」を、ぜひ聞かせてください。
お会いできるのを楽しみにしています!
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