少子化が進む今、私たちにできることは?
厚生労働省の「令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況」によれば、2023年の出生数は72万7,277人で、前年の77万759人から約4万3,482人減少し、出生率(人口千対)は6.0と前年の6.3から低下しています。
さらに、日本総合研究所の推計では、2024年の出生数は68万5,000人と予測されており、前年から5.8%の減少が見込まれています。
この減少率は予想を超えるスピードで、少子化がもたらす社会的影響の深刻さを改めて浮き彫りにしています。
私たち、地域で赤ちゃんと家族の身近にいる育児支援者にできることは何でしょうか?
自信をもって育児ができるように
まずは一人ひとりの赤ちゃんが丁寧に触れられて育つことが何よりも重要です。
赤ちゃんに触れることは、単なる日常のケアではなく、安心感や信頼を育むコミュニケーションのひとつです。
その方法を知っているだけで、赤ちゃんの家族は育児に自信がもてるようになります。
家族が赤ちゃんとのふれあい方や関わり方を学び、それを実践できる環境を整えることが、赤ちゃんの健やかな成長と親子の絆を深める基盤となります。
孤育てを防ぐサポート
少子化が進むと、他の赤ちゃんを見たり出会ったりする機会も少なくなり、育児の孤立化につながってしまいます。
また、赤ちゃんや育児に関するちょっとした知恵や方法の伝承も、ますます難しくなっていくでしょう。
赤ちゃんや家族が豊かな出会いや経験を通して成長していくためには、地域や社会のみんなで育児をサポートするよ!というメッセージがとても大切になります。
地域の子育てイベントや家族が交流できる機会は、家族同士のつながりを生み、その地域のあたたかな子育て文化を作っていくことにもなります。
ベビーマッサージや赤ちゃんに関する講座等は、参加してみようかな?というきっかけ作りにも適しています。
私たちにできることは?
私たち一人ひとりの力は小さなものですが、目の前の家族が、赤ちゃんと触れ合うことの幸せや、成長を感じる瞬間を作ることは確実にできます。
そのような瞬間を発信することにより、一人ひとりの赤ちゃんたちが愛され、丁寧に育てられていくことを社会全体で支えよう、という機運にもつながっていきます。
また、そのように育った子たちは、いずれ社会で大きな力を発揮してくれます。
今年も私たちは、地域の家族の幸せがもっと深まるように、触れて育てることの意味やそのスキルについて伝えていきましょう。