保育士だからこそとりたい、ベビーマッサージの資格
保育士さんのスキルアップとしても人気のベビーマッサージ資格。
地域の育児家庭向けの支援事業でも大活躍してくれる資格です。
日本タッチ育児協会のベビーマッサージでは、「許可を得て触れる」という接触のルールを大切にしています。
今回は、保育士や幼稚園教諭など、保育にも活かせるベビーマッサージを応用した接触のコミュニケーションについてお伝えします。
安心できる関わり方
どうして保育士がベビーマッサージ資格なの?
乳児や地域支援の担当でなくても関係あるの?
と思われるかもしれません。
確かにベビーマッサージとは、赤ちゃんと家族の「ふれあい」のコミュニケーションを指し、保育士が園児に対しオイルを使用してベビーマッサージを行うことはありません。
保育の仕事では、子どもに触れない日というのはありません。
家族と離れている時間の、園での子どもとの関わりにおいては、子ども一人ひとりの気持ちと人権を尊重しながら、「この先生は安心できる」という信頼関係づくりが大切です。
忙しい中でも、ベビーマッサージの原則と同じである、「丁寧に触れる」ことを意識するだけで、安心感を土台とした関係を形成の助けとなります。
1. 触れるときは、子どもの意思を尊重する
- 子どもを一人の独立した存在と認め、コントロールしようとしないことが大切です。
- 「抱っこしようか?」「おむつ替えてもいいかな?」といった許可を得るコミュニケーションをプラスすると、子ども自身が保育士との接触の主導権を持つことができます。
2. 物理的な接触だけが「ふれあい」ではない
- そばにいる、見守る、声をかけるといった多感覚の関わりも、子どもにとっての大切なふれあいです。
- 安全な環境を準備することも、空間で触れるという意味を持ちます。
3. 子どもの「NO」を尊重する
- 安全や衛生に関わる場面では難しい場合もありますが、可能な場面では「どうする?」「どっちがいい?」と子ども自身が選べるようにしましょう。
- また、「嫌だ」という気持ちを尊重し、その意思を認めることも、子どもが自分自身を大切にする経験に結びつきます。
保育者だからこそ担う「ふれあい」を伝える社会的な役割
子どもから保育士へのコミュニケーションの取り方や、子ども同士の接触を見ていると、なんとなく気になる様子がある・・・
「もしかして」と、子どもにより家庭でのふれあいの経験に差があると感じることはありませんか?
実は、保護者もそのことを不安に感じているかもしれません。
保育士や育児支援者は、子どもとの「ふれあい」の大切さを保護者に伝える重要な社会的役割を担っています。
具体的な方法を伝えること、家庭でもふれあいが増え、より安定的な親子関係が育まれます。
1. 具体的で簡単なふれあいの提案をする
- 「大事な話は手をつないですると記憶に残りやすいそうです」
- 「寝る前は背中を上から下に向かってゆっくりなでるのがおすすめです」
こうした提案をすることで、保護者も日常の中で無理なく取り入れやすくなります。
2. 子どもの反応を伝える
- 「○○ちゃん、お母さんと手をつなぐと安心した表情になりますね」
- 「お父さんに抱っこされると嬉しそうですね」
子どもが親と触れ合ったときの様子を伝えることで、タッチの大切さを実感してもらいやすくなります。
3. 保護者の気持ちに寄り添いながら、ふれあいの機会を提案する
「なかなか子どもと触れ合えていなくて…」と悩む保護者も少なくありません。そんな時は、「なかなか時間が取れないですよね」と共感しながら、日常の中でできる小さなアクションを提案してみましょう。
- 「おむつ替えてもいいかな?」と許可を得てから洋服を脱がせる
- 髪を拭く時には、一度頭を優しく包んでから拭く
こうした小さなふれあいでも、子どもにとっては大切な時間になります。
ルールに基づいた接触を学び、続けていくことの大切さ
「不適切保育」が話題になることも増え、日々目の前の乳幼児と真摯に向き合う保育士の皆さんには、心をいためる報道もあるかもしれません。
職場や保育士一人ひとりの人権意識を高めることが求められ、子どもの人権や不適切保育防止、性教育の研修も盛んに行われています。
ベビーマッサージの学びは、こうした社会問題に対しても、きちんとルールに沿った行動をしていることを示すことができます。
また、職場や仲間に対しても、実践のヒントを伝えることができます。
ルールに基づいた適切なふれあいを通じて、子どもが安心できる環境をつくっていきましょう。